イタリアスーツの特徴⑧
Ciao a tutti!
私は20年程前に『TIE YOUR TIE』に出会ってからは、ずっとスーツ・ジャケット・コート類はフィレンツェのサルト「Sartoria Seminara」にお世話になっていました(ここ数年はコロナの事もあり訪問できていませんが・・)。正直、仕立てる際には生地こそ選べど(以前も言いましたが、どこそこの生地メーカーではなく、セミナーラ氏やTIE YOUR TIEの独自編集された生地の中から選択してました)、裏地やボタン等はもちろんのこと、モデルもセミナーラ氏が「今回もモデルYね」と冗談ぽく言う程・・・勝手に事が進んでいました(笑)。サルトに絶大な信頼を置いていたこともありますが、私の楽しみは、出来上がった服を着て、誰と会って、どこに行くか、の方に関心度が高かったからかもしれません。洋服屋になった今も、その考えは変わりません。細部にこだわらなければ、という考えもあります。当然、その考えも無視はしていません。そこの部分は、TIE YOUR TIEのスタッフさんや私の信頼おける職人さん達が十分と言っていいほど補完してくれます。私が伝えなければいけないのは、20年着続けてきたフィレンツェの空気感です。当店のスーツやシャツ、靴はすべて日本の職人さん達によって作られるもの。しかし、決して本場の着心地に引けを取らない完成度になっていると思います。見た目だけではない、ミヌッチ氏の審美眼に叶った『フィレンツェモデル』を一緒に追及していきませんか⁉