Franco Minucci52
フランコの中庸
「中庸」とは?極端に偏らず、また過不足なく調和がとれていること。イタリア語で『Moderazione』、フランコがよく言っていた言葉です。日本語に訳すると「控えめな、節度のある」という意味です。クラッシックな着こなしのルールに縛られず、だが全体の着こなしはあくまでクラッシック。例えば、スーツを着ているのに足元はタッセル。彼のよくする着こなしです。しかしその姿はだらしなくは見えず、とてもエレガント。例えば、彼の家。インテリアは貴族主義ではあるが、単なる豪華主義ではなくイギリスのアンティーク家具なども程よく取り入れ、品の良さを演出しています。例えば食事。彼は気取ったリストランテや反対に立ち食いのパニネリアは殆どいきませんが、少し気の利いたトスカーナ料理のお店は大好き。まさに衣食住のすべてにおいて「中庸」。言い換えると、どれ一つ欠けていないからこその「中庸」。