Franco minucci⑥

フランコとサルトリアフィオレンティーナ

以前もお話ししましたが、引越しを機にフランコの晩年のクローゼットの中は本当に自身の気に入ったモノしか入っていなかったと思います。スーツ・ジャケット類は一貫してサルトリアフィオレンティーナ。『Sartoria Seminara』や『Giovanni Maiano』でした。TIE YOUR TIE店主の頃はKITONやAttoliniも着用していたようですが、私と会っている時はいつも上記のサルトリアのものでした。「サルトリアフィオレンティーナを守っていきたい」というライフワークもあったとは思いますが、何よりも着心地がよかったからだと思います。なぜかって?80歳代のおじいちゃん(フランコごめんなさい)が理屈抜きで普段から着ている理由は、それ以外ないと思いますから…。「今期の流行りはこれだよ…」等とは全く対局、マイブームはあったにせよ、基本的な考えは一切変らない、彼がPittiの羅針盤とまで言われた所以だと思います。

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