スーツとの接し方⑦

Ciao a tutti!

新しい生地帳も入荷され、いよいよお洒落の本場、秋冬シーズンへと突入していきます。私がこんなことを言っていたら元も子もないのですが、自身で何十着もオーダーしてきて、どこの生地メーカーで作ったかは全く覚えていません(生地屋さん、すいません)。オーダーの時に心がけていたのは自分のライフスタイルや感性に合わせてオーダーする事です。「外回りが多く寒いからから、冬場はフランネルのスーツで」とか「休日に家族と食事の時に着たいジャケットだからリネンで」とか。ミヌッチ氏同席でスーツを作ったことも何度もありますが、彼も生地メーカーについては一切話さず『この生地は、こんな場面で着るものだよ』『触ってみた生地の感覚が大事』と、出来上がったスーツを着て、どこで誰と会って何をするかを想像しながら生地選びをすることを大切にしていました。まさにTIEYOURTIEが大事にしてきたリアルクロージング。「この生地は●●社のスーパー●●で・・」ではなく、皆様にあった場面での素材選びのお手伝いをすることが洋服屋の仕事だと私は思います。

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