イタリアスーツの特徴⑥

Ciao a tutti!

久しぶりにイタリアスーツの特徴について話してみます。先日、トスカーナ料理を得意とするシェフとの会話で『何度もトスカーナに行って、その土地の食事だけではなく、様々な文化を愛して、そしてそれを日本の方々へ伝えようとしている。でも、私自身が日本人であり、突き詰めれば詰めるほど食材も手に入りづらいし、最終的には妥協してしまう・・・』。イタリアに行ったことのないイタリア料理人もたくさんいる中で、凄く次元の高い悩みであるとともに、この人の作る料理が美味しい訳がよくわかりました。洋服も同じです。私はアパレル経験は非常に短いですが、イタリア、特にフィレンツェへの関心度は他のどの販売員より深いと自負しています。フロントダーツのないのがフィレンツェモデル、確かにそうなのかも知れません。でも決してそれだけじゃないです。視覚だけではなく、香りであったり、味覚であったり、五感すべてでフィレンツェを感じてこそのフィレンツェスタイルだと思っています。実際、Bella donnaに「このスーツの特徴は・・・」「この生地は・・・」と言ってもなんとも反応の悪いこと。そんなことよりも、良いスーツを着てエスプレッソを飲む所作が自然であるほうが、よほどかっこが良い。文化を知ってこそのイタリアスーツだと私は深く思います。

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