イタリアスーツの特徴

Ciao a tutti!

前回のBlogでお伝えしましたが、わが師匠であるミヌッチ氏がお亡くなりになりました。しかし、彼は私と知り合った20年前と比べてスタイルも言っていることも変わりなく、おそらくお元気でいらっしゃっても何一つ変わらないと思います。そう言った意味も込めてこのBlogをつづっていきたいと思います。

本日はイタリアのスーツの特徴についてお話します。イタリアは、皆さんご存知のローマ帝国の頃より統一と崩壊を繰り返し行ってきた歴史があり、現在のような国家となったのは、ほんの160年程前だそうです。その影響のせいか、現在においても地方色の強いお国柄です。地元愛が狂信的であり、そのバックボーンがある為にサッカー(セリエA)が異常なほどに盛り上がるのだと思います。事実、一例をあげるとフィレンツェ人はナポリ人のことをよく言いませんし、その逆も然りです。私の知人にイタリア料理人が多くいますが、彼らも口をそろえて「イタリアにイタリア料理はない。あるのは郷土料理だ。」と言います。

当然、スーツにも同じことが言えます。よくお店でイタリアスタイルという触れ込みを聞きますが余りにも乱暴。実際に、イギリススーツの質実剛健さの流れを組むミラノ流、温暖な気候を背景に爽快さが売りのナポリ流、そして当店の扱うフィレンツェ流は、良い意味でも悪い意味でも中間的とその地域的な特色があるのが事実です。我が師ミヌッチ氏風に言わせると『ミラノはビジネスの街、ナポリは太陽や果実の街、そしてフィレンツェは田舎を感じさせる街だね』。では、なぜミヌッチ氏は特徴の少ないフィレンツェ風を選んだのか?それは、次回に・・・

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