STILE Fの想い②
Ciao a tutti!
フランコミヌッチ氏。彼に出会わなければ間違いなくSTILE Fを立ち上げることは無かったと思います。彼との出会いは20年程前のTIEYOURTIE大阪店(今はございません)。まだまだクラッシックファッション駆け出しのころの私は、3月の粉雪が舞う非常に寒い日に一客としてTIEYOURTIEを訪問していました。スタッフ以下7~8名程度が店内にいたなかに、オーダー会の為に来日していた彼が入店してきたのです。甥のシモーネリーギを従えて。そして着用していたピーコートを脱ぎ、私へと手渡したのです。スタッフではない私に・・・。後で通訳さんに「なぜ私にわたしたのか?」と聞いてもらった回答が『一番スタッフらしかったから』。PITTI UOMOの羅針盤と言われる男からの言葉、今でもその感動は忘れません。その日からTIEYOURTIEへの想いはMAX、ミヌッチ氏をはじめ、今やイタリアクラッシック界の超有名人K様、東京で素敵なセレクトショップを立ち上げているF様、同じく大阪で活躍されているM様等歴代のTIEYOURTIEのスタッフ方々にもフィレンツェスタイルがどういうものかを親切丁寧にたくさんの事を教えていただきました。自身でも何度もフィレンツェに渡り、ミヌッチ氏との親交やフィレンツェの空気を感じてきました。そして2022年3月STILE F立ち上げの日にミヌッチ氏の訃報・・・。私の勝手ですが、とても運命的なものを感じています。そして、良くも悪くも店主はその名の通り『F』しか知らないのです。でも、だからこそ純粋にフランコミヌッチ氏の想いを、彼の愛した世界観を皆様に伝えていきたい、それがSTILE Fの想いです。