Franco MInucci⑧
フランコとトラウザーズ
フランコの代名詞のトラウザーズと言えば、グレーフランネルのベルトレス。確かにROTAにはモデルフィレンツェという彼が作ったモデルが存在します。では、このトラウザーズにも彼なりの一定の法則があることをお伝えします。ベルトレス、股上深め、パンツ丈短め、ボタンフライ(晩年は病気の為ファスナー)は共通項。後、クリースは必須。これが甘くてダメ出しを喰らったスタッフを何人みたか・・。それでは、まず外出用から。基本的にコットンパンツは室内用と思っているので履きません。ウール素材(夏はフレスコ、冬はフランネル)、色はグレーの濃淡、裾はダブル4.5cm、モーニングカットが基本ベースです。次に室内用。裾は、4cmのたたき仕上げ(ウールパンツでも同じです。恐らく、外出用で履いていた古くなったトラウザーズを直して履いているのだと思います!)。本当にここまで徹底しています。室内だからってジャージなんか履いてません、と言うか持ってない。ちなみに「下着は何はいてんの?」と聞いたことがあります。『君と同じだよ』って、ちょっと見せてくれました。ZIMMERLIの白でした(まじ同じ、笑)。
こんにちは。私もミヌッチさんのトラウザーズのスペックを真似していつもスーツなどをオーダーしています。コットンは室内との事ですが、そうなると更にカジュアルダウンとなるデニムなどは着用される事はなかったのでしょうか?
pele様いつもありがとうございます。
デニムはリプレイが好きだったみたいですが、今風のモノではなく20年以上前の股上が深くワタリ巾広めのモデル(LEON創刊の頃に紹介されたもの、リプレイ909)にクリースを入れて着用していました。しかし、晩年はウールやコットンが素材的に楽であるためか、クローゼットにはあったものの履いているところを見たことがありませんでした。