Franco Minucci③

フランコの家

フランコの自宅はフィレンツェの中心街からタクシーで10分ほど行った住宅街にあるマンション。数年前までは最上階のペントハウスに住んでいましたが、健康上の理由で1階に(正確に言うとイタリアの建築物は0階スタートなので2階です)引越したそうです。なかに入るとごく薄いイエローの壁にイタリアとイギリスが程よく交わった家具類。絵画、銀製品、陶器が本当に品良く装飾された、まさにフランコの印象にぴったりな自宅で、特に特筆すべき点は整理整頓が隅々まで行き届いていること。クローゼットや靴箱などファッションに関わる場所だけでなく、キッチンやトイレも全く汚れの無いほど綺麗。イタリア人は自宅の掃除に命を懸けている程綺麗好きの人が多いらしいが、フランコの家は別格。お邪魔した際は必ず、エスプレッソと地元ドルチェでおもてなしをしてくれます。「この中で暮らしていると、そりゃエレガントになるわ・・」私の心の叫びとともに、衣だけでなく食や住のバランスが取れてこそのエレガントなのだなぁと痛感します。余談ですが、アイキャッチ画像のテーブルの上にある黒基調に朱色の模様の箱は、私の贈り物の香川県産漆器。メインテーブルには、本当に気に入ったものしか置いてもらえず、私のちょっとした自慢です(笑)。

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